ロイター5/12:スペシャルレポート欧州のギリシア悲劇
ギリシア債務問題:EU,IMFの内政干渉に不快感
BBC分析:欧州各国の若者によるデモ・暴動について
BBC欧州担当エディターによるコラム:http://www.bbc.co.uk/blogs/thereporters/gavinhewitt/2010/12/a_bleak_year_in_europe.html
だいたいの内容は、
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まじめに教育課程を終えても、仕事に就けない若者の大量発生。
市場の圧力からユーロを守るためにとらざるをえなくなった財政再建のための歳出カット。
2010年を象徴するのは、この「危険なカクテル」。
危機は増大し、財政再建のための歳出カットの是非が問われ、2011年は、欧州激変の年になる。
希望なき歳出カットは無理。
歳出カットによる財政再建を進める欧州各国の指導者にとっての課題は、「彼らが若者に何を与えるか」。
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金融市場の必要と、若年層の生活との衝突が、発火点に達しつつある欧州。
「最近の若者は、草食系で、ガッツがないから、うまくいかなんだ」とかまだ言っているだけの余裕がある日本。
しかし、このままいくと、そのうち、発火点に近づくときも来るのかもしれない。
一回、火が点いてしまうと、後は速かったりして…。
まあ、そのまえに、経済状況が好転して事なきを得る、ということもあるかもしれないけれど。
欧州各国:緊縮財政政策→暴動
欧州では、財政支出削減を打ち出した政府に対するデモ・暴動が目立ってきた。
1.英国:
保守党・自由党連立政権が過激な財政支出削減策を打ち出す
→その一環として大学の学費値上げ
→デモと暴動に発展。
http://www.bbc.co.uk/news/education-11727892
→劇場へ向かっていたチャールズ皇太子夫妻が乗っているロールスロイスも取り囲む。
取り囲んで叫ぶだけではなく、ガラスを割るは、ペンキをかけるは・・・。
そのときの映像:
・http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/8195403/New-footage-of-attack-on-Royal-car-emerges.html
・http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/theroyalfamily/8193279/Amateur-footage-of-attack-on-Charles-and-Camillas-car.html
2.ギリシア:
ゼネストと2万人規模のデモ。
一部が暴徒化。
前の運輸大臣をリンチ。前運輸大臣の頭部は血まみれに。http://www.telegraph.co.uk/news/picturegalleries/worldnews/8203673/Greece-general-strike-protesters-throw-petrol-bombs-at-police-in-Athens.html?image=4
警官隊と衝突。
警察車両への放火。
警官に対し、石のみならず、火炎瓶まで投げつける。警官のズボンに着火。
動画
3.アイルランド
暴動にはなってないらしい。
4.イタリア
緊縮財政がいやだという理由ではなく
ベルルスコーニ嫌いという人たち数千人規模のデモが暴徒化。
映像: http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-11995277
記事:http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-11992034
パリでも、年金関連で、大規模なデモがあったか・・・。