Archive for ‘アフリカ’

2011年8月12日

ファイザー製薬、被害者に賠償開始

BBC2011/8/11:Pfizer: Nigeria drug trial victims get compensation

※この事件についてのこれまでの経緯:【英紙ガーディアン報道】ファイザー製薬―検事総長に訴追回避の圧力をかけるために汚職調査?ファイザーは否定

2011年2月25日

カダフィ演説

・BBC2/24:http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-12566277  
イギリスの元駐リビア大使Oliver Miles氏が語るカダフィ演説。伝説的ですらある逸話の数々。
彼のアラビア語は、リビアなまりが強すぎて、リビア育ちのアラブ人にしか理解ができない。
話が長すぎる。メモも見ずに、思いついたことを話していく。
国連総会で彼が行った「歴史的演説」。制限時間は守らない。とっぴな内容(カダフィはパレスチナ問題の解決案を昔から提案している。それは、イスラエルIsraelとパレスチナPalestineの統一民主主義国家「イスラチナIsratine」の樹立。)。標準アラビア語からあまりに逸脱したリビア訛りのひどさ。長さと訛りのひどさで通訳がダウン。リビア国連大使は頭をかかえた。

・イギリスの新聞テレグラフ2/24: Libya: Gaddafi compares himself to the Queen in latest rant
 自身をエリザベス女王にたとえたらしい。

2011年2月23日

リビアの国内政治勢力

CBS evening news 2/25: Qaddafi: How much is he worth? CBS News investigation into the finances of Libyan strongman
カダフィ一族の資産規模。

NPR All Things Considered 2/25:How Do Libya’s Tribes Impact The Country? 
リビアの部族構造

NPR Morning Edition 2/25 : Economists Diagnosis Libya With ‘Resource Curse’
リビアの経済構造

BBC2/23解説記事:Libya: Who is propping up Gaddafi? こういうのが、知りたかった!!
・リビア軍はただの象徴で、実効力がない。カダフィーは、クーデター防止のため、リビア軍を意図的に弱くしている。貧弱な装備。不十分な訓練。たった四万人。だから、国軍が寝返ったところで、カダフィにとっては、どうってことはない。
・カダフィ体制を支えているのは、下記勢力。
1.国内の治安維持機関。秘密警察的。主要人物は、カダフィの義兄弟 Abdullah Senussi.。
2.国軍ではなく、カダフィの革命委員会の統帥下にある特別部隊。スイスで問題を起こしたカダフィの息子Hannibal氏が司令官であると考えられている(ただし、名目だけの可能性あり)。
3.民兵組織のような、準軍事的組織。国軍が寝返ったところで痛くも痒くもないカダフィ氏だが、これら体制を支える民兵組織が寝返ると、ヤバいかも。
4.傭兵。主にチャド・ニジェール出身者。一般市民に残虐行為を平気でやる。人数は少ないと考えられているが、忠誠心は強いらしい。なお、リビアにはアフリカ出身者が多く住んでいる(リビア総人口約600万にたいし、アフリカ出身者50万)
5.部族

BBC2/21解説記事: カダフィ家の人々:カダフィ家家系図と人物紹介・写真付。 これは便利! 
 カダフィ家の御子息たち。みんな華やかな職について大活躍。まるで石原家みたいだわ!

BBC2/21: Libya crisis: what role do tribal loyalties play?

ワシントンポスト:2/23: In Libya, increasingly divergent views of Gaddafi
リビアで取材していると、まだカダフィー支持派に遭遇することがあるというだけ。もっと、詳しい話がほしいな。

2011年2月23日

Wikileaks外交公電のカダフィー情報

ニューヨークタイムズ2/22: WikiLeaks Cables Detail Qaddafi Family’s Exploits

2011年2月23日

英国-リビア関係史:

・イギリスの新聞テレグラフ2/22記事: How Britain danced to Gaddafi’s tune

・イギリスの新聞テレグラフ2/22記事: 天下のLSEとカダフィの関係   
カダフィー氏の息子さん(→テレグラフ記事)は、LSEで博士号取得。彼の財団は、LSEに北アフリカ研究プログラムを寄付するLSEのスポンサーでもある。
→カダフィの息子さんと緊密な関係にあったLSEのDavid Held教授に、ガーディアンが直撃インタビュー。
  ガーディアン2/21: Gaddafi’s son ‘will be in turmoil’ says LSE professor who acted as adviser – London School of Economics’ David Held remembers young man with deep commitment to liberal reform

 
→この問題に関するLSE側の公的発表:Statement on Libya

2010年12月21日

【英紙ガーディアン報道】ファイザー製薬―検事総長に訴追回避の圧力をかけるために汚職調査?ファイザーは否定

英国の新聞GuardianのWikileaks特集に掲載された記事
  http://www.guardian.co.uk/business/2010/dec/09/wikileaks-cables-pfizer-nigeria 

に次のような話が載っている。

 

  • 世界最大の製薬会社ファイザーPfizerは、ナイジェリア政府から訴えられていた。
  • そこで、ファイザー製薬は、
     ナイジェリアの検事総長attorney generalに圧力をかけて、法的措置を取り下げさせることにした。
  • ファイザー製薬が検事総長attorney generalに圧力をかける手段として選んだのは、
        調査員を雇う
      →検事総長attorney generalに関係する汚職を調査 
      →検事総長attorney generalに関係する汚職の結果を現地マスコミに渡す 
    というものだった。
  • 以上は、《大使館で行われた〈ファイザーのナイジェリアのマネージャー〉と〈米国の役人〉との会合を報告する公電》のなかで述べられている。
  • この公電は、WIkileaksによって初めて暴露された。
  • 現時点で、ファイザー製薬は、ガーディアンにたいして、この暴露公電で述べられている話を否定、誠意ある対応をしてきたことを強調(記事の終わり2段落)。

ボク程度の人間には、コトの真偽を確かめる術などないけれど、

もし、こういうことが本当にあるということになると、
日本で日々騒がれている当局や政治家についてのスキャンダルのなかにも、
同様のケースがあるのかもしれない、
などと思ってしまう。

なお、この記事の要約は、ガーディアンのニュースブログ12/10配信分
http://www.guardian.co.uk/news/blog/2010/dec/10/wikileaks-us-embassy-cables-live-updates#start-of-comments
の冒頭7:31amにも出ている。

 

Guardian記事とそれに対するファイザーの否定についての報道:
 ・BBCの報道:http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-11971805
 ・ロイター通信の報道:http://www.reuters.com/article/idUSTRE6B93DF20101210
 ・CNNの報道:http://www.cnn.com/2010/US/12/09/wikileaks.nigeria/index.html
 ・米国の公共ラジオ放送NPRの報道:http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=131954924
 ・ワシントンポストの報道:http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/12/11/AR2010121102884.html